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  Switch Lite風の超小型ゲームPC「ONEXPLAYER」が今夏に国内発売。Indiegogoでのクラウドファンディングも実施 2021年5月6日,テックワンは,ONE-NETBOOK Technology(以下,ONE-NETBOOK)が開発中のゲーマー向け小型PC「ONEXPLAYER」を2021年夏に国内発売すると発表した。 また,ONE-NETBOOKは,5月10日からIndiegogoでクラウドファンディングキャンペーンを実施する予定で,早期割引価格は819ドル(約8万9600円)からとなっている。 ONEXPLAYERは,ディスプレイの左右にゲームパッドを内蔵するNintendo Switch Lite風のデザインを採用したゲーマー向けPCだ。2021年4月に国内向けのティザーWebページを開設(関連記事)していたが,今回は日本市場における発売時期と製品スペックが公開となった。 ONEXPLAYERの製品情報ページによると,ディスプレイパネルは,8.4インチサイズで,解像度2560×1600ドットのタッチ対応IPS液晶パネルを採用する。本体の背面にキックスタンドを備え,キーボード付の専用カバーとの組み合わせにより,ノートPCのように使うことも可能だという。 搭載CPUはノートPC向け「第11世代Coreプロセッサ」(開発コードネーム Tiger Lake)の「Core i7-1185G7」,または「Core i5-1135G7」を採用する。ONE-NETBOOKが公開したテスト結果によると,グラフィック設定は明らかになっていないが,1280×800ドットで,「DEATH STRANDING」や「Red Dead Redemption 2」といったゲームタイトルを50~60fps程度でプレイ可能とのことだ。 そのほかのスペックとして,メインメモリ容量は16GBで,内蔵ストレージ容量は512GB,1TB,2TBのいずれかとなる。 スペックが高いだけに,超小型ゲームPCとしては相応に高価な製品となりそうだ。なるべく安く手に入れたいという人は,クラウドファンディングを利用するといいだろう。...

7インチディスプレイを持つゲーミングUMPC「OneGx1」を1週間以上使用した筆者が、その魅力や使い勝手、残念なポイントなどレポートします。 中国に本社を置くPCメーカーONE-NOTEBOOK Technology社が開発し、日本では8月に発売予定の7インチ液晶を持つゲーミングUMPC「OneGX1」。同社初のゲーミングマシンとなり、ニンテンドースイッチのような脱着式のコントローラーが用意されているのが特徴です。 本稿では、試作機のテスターに当選しOneGx1を1週間以上使用した筆者が、その魅力や使い勝手、そして残念なポイントなどをレポートします。 バランスのいい設計ではあるものの、ゲーム用途としては少し頼りない内蔵GPU OneGx1の試作機が入った箱。 本体以外の付属品は取扱説明書、充電用のUSB Type-CケーブルとACアダプタのみ。(試作機は国内の技適取得済み) OneGx1の起動画面。 側面にはMicro HDMIポート。反対側にはSIMカードとMicroSD用のスロットがある。ディスプレイを開く角度は写真の状態が限界であるが、コントローラーを左右に装着することを考えれば180度近くまで開いてほしいところ。 背面にはUSB Type-C × 2(1つは給電兼用)、USB-A × 1、3.5mmヘッドフォンジャック、そして排熱用の給気口が。青く光るリング状のライトと各端子の配置など、そのデザインはALIENWAREのゲーミングノートを彷彿とさせる。 ゲーミングPCらしくLANパーティで自分のPCをアピールできるカラフルに発光するキーボード。キーの配置はやや変則的であるもののタイピング感は良好。 OneGX1は、第10世代のインテルCore i5プロセッサー、スタイラスペンにも対応した7インチの1920x1200のタッチディスプレイ(IPSパネル)、4色のバックライトを内蔵したキーボード、小型のポインティングデバイス、Wi-Fi6対応の通信システム、オプションとなりますが4Gのモバイル通信モジュールも搭載しています。(中国本土では5Gに対応) UMPC(ウルトラモバイルパソコン)は、同じ中国のGPD社が2016年に発売したゲーミングUMPC「GPD WIN」から国内外の一部でブームとなり、後を追うような形でONE-NOTEBOOK社がスタイラスペンが使用できる7インチのコンパーチブル型2 in 1「OneMix」シリーズを展開していました。 OneGx1は同社初のゲーミングPCとなりますが、CPUには省電力モデルである「Intel Core i5 10210Y」を採用しており、グラフィックは内蔵GPUの「Intel UHD Graphics」に依存します。キーボードやポインティングデバイスはOneMixシリーズで培ってきた技術がいかんなく発揮されており、使い勝手が良いものに仕上がっています。 OneGX1は実際にどれほどのゲーム体験ができるか 「GeekBench5」によるOneGx1のCPUのベンチマークは2500台で、これは最新のSurface Pro Core i5モデルと比較して1/1.8程度の性能、最新のMacbook AirのCore i5モデルと同程度の性能となります(ただし、Macbook AirはOSが異なるため単純比較は難しい)。メモリは8~16GB、ストレージは256~512GBと、普段使いだけでなく、仕事用としても十分なパワーを持っています。 Intel Core i5 10210Yの内蔵GPUで実際にどこまでゲームがプレイできるのでしょうか。手持ちのゲーム使って検証してみました。 『ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ』のベンチマークは、解像度1280x800、標準品質(ノートPC)でスコアが2863。「やや快適」との評価になり、それなりにストレスなく遊べそうです。 PS4からの移植でPC向けとしては最新タイトルとなる『DEATH STRANDING』は、最低設定、最低解像度(1280x720)で5~10fpsと、まともなプレイは期待できません。 比較的最近のタイトルである『モンスターハンターワールド:アイスボーン』は、800x600の最低設定であれば概ね25~35fpsでプレイ可能でした。 同じカプコンの『バイオハザード7』は、解像度1280x800でも30fps前後で安定していました。 ニンテンドースイッチ版も出ている『ウィッチャー3』ですが、全てを最低設定にしても15fps程度しかでませんでした。 『グランド・セフト・オートV』は800x600で25~35fps。 Unreal Engine 3で開発された『GUILTY GEAR Xrd REV 2』はフルスクリーンの処理速度優先設定で、60fps固定で快適にプレイ可能。 『メタルギアソリッドV グラウンド・ゼロズ』は1024x768であれば中設定で30fps前後。 『地球防衛軍4.1』は1024x940で影をオフにすれば40fps前後で安定。 筆者はOneGx1で『モンハン:アイスボーン』がどこでもプレイできるようになればいいな、と思っていたので、ある程度快適さやグラフィックに目をつむればその期待には答えてくれる結果となりました。最新ゲームのプレイはなかなか難しいものの、設定次第ではプレイ可能なタイトルもあり、PS3/Xbox360世代のゲームは解像度1280x800であればAAAタイトルでもほとんどが快適に動くようです。 ニンテンドースイッチに似た脱着式コントローラーは面白いが…… OneGx1の特徴の一つが、ニンテンドースイッチのように2つのコントローラーを本体左右にドッキング可能というもの。このコントローラーはBluetooth接続ですが、本体には最初からドライバがインストールされており、電源を入れるだけで認識してくれます。充電は下部のUSB Type-Cポートから行う形式で、設定次第でニンテンドースイッチのように別々のコントローラーとしても使用可能です。 本体背面にあるスリッドにスライドさせながら差し込む方式。 コントローラーを使ってみてまず気になったのが、本体とのジョイント部分に隙間があり、手で握ると少しグラつくところです。トリガー部分となるZL/ZRがアナログ入力ではなくスイッチで、クリック感が固めである点、OneGx1がアルミの削り出しであるのに対し、コントローラーはプラスチック製であるためややチープに感じるのも残念です。また、コントローラーを装着して手でホールドした際に、ディスプレイの開閉角度がもう少し欲しいと感じました。できれば180度開いて欲しかった……。 実際に『モンハン:アイスボーン』『GUILTY GEAR Xrd REV 2』『地球防衛軍4.1』でプレイしてみたところ、アナログスティックと各ボタンの配置が人間の手の形に対して不自然で、感度も大味であるため、細かいエイムや格闘ゲームのコマンド入力はやり辛く感じました。アクション要素の無いRPGやシミュレーションなどであれば問題なくプレイできそうです。 ただ、今回提供されたコントローラーはあくまで試作品であるため、製品版とは仕様が異なる可能性があります。 4Gやゲーム用途以外の使い勝手は? 4Gモバイルネットワークでできること UQモバイルのSIMを差してみたところ。東京都内ではなかなかの速度。しかしPing値が残念。 OneGx1は、SIMフリーの4Gモバイルネットワークモジュールを搭載しているため、外出先でもゲームのオンラインプレイが可能です。ただ、4Gでは応答速度(Ping値)は期待できないためクラウドゲームやオンライン対戦は難しく、使いどころは非同期のオンラインゲームやクラウドセーブなどに限定されそうです。 OneGx1の中国国内向けモデルは5Gモジュール搭載モデルが用意されており、出先でのクラウドゲームのプレイが可能であるとしています。日本では同モデルのアナウンスはされていません。 ゲーミングPCとしては物足りないスペックだが、仕事用UMPCとしての使い勝手は非常に良いかも 筆者は映像関係の仕事もしているのですが、撮影した素材のチェックやデータをHDDに移す場合に、7インチでそこそこの作業もこなせるUMPCは重宝します。DaVinci Resolve 16を使用した映像の編集では、業務用の12bitRAW動画はFHD24fpsでも再生が多少カクつきますが、一般的なH.264であれば4K素材でも編集作業が可能でした。 また、ゲーミング用に設計された冷却システムを搭載しているので、そこそこ重い作業をしてもファンレスノートPCのように熱暴走で強制終了することはなさそうです。これは映像の編集作業をしたい筆者にとっては非常にありがたい機能です。ちなみにデュアルファンの強さをMAXにすると、筆者のメインPCに搭載しているRX480のファンがMAXで回っているときと同じくらいの排気音が発生します。 OneGX1の液晶の色はやや青に転んでいるために正しい色の判断が求められる作業は難しいですが、HDMIで正確な色を映せるAtomosの業務用小型モニターなどに接続すれば、出先でも調色作業が可能です。 キーボードは、キーチッピは狭いもののストロークは十分であるためタイピング感は驚くほど良く、配置に慣れれば快適に作業できます。さらに4Gが使えるのは心強く、スマートフォンからのテザリングなどに頼ることなく外出先での調べ物やクラウドストレージからのファイルの読み込みができます。 OneGx1が活躍するシチュエーションとは 7インチのUMPCということでサブ機として購入を考えている人は少なく無いと思いますが、メイン機としても使えるポテンシャルを持っています。外部ディスプレイや外付けキーボード&マウスに繋げば、使用の幅が広がりそうです。 ゲームデータをモバイルSSDにインストールしておけば、自宅のゲーミングPCでプレイしているタイトルをOneGx1と共に外に持ち出すこともできます。前述のとおり、OneGx1で動くタイトルに限りはありますが……。 筆者の場合、外での作業は基本的にiPad Proを使っているのですが、業務用の映像コーデックやIllustratorのデータなど、たまにiPadOSでは読み込めないファイルを使うことがあるため、荷物としてかさばらないUMPCがあると重宝します。実際、同じ用途で初代GPD Winを使っているのですが、こちらは貧弱なAtomプロセッサに5インチディスプレイ、押しづらいキーボードにアナログスティックでのマウス操作となかなかクセがあり、仕事で使うにはお世辞にも使いやすいとは言えないものでした。OneGx1であれば実用性は十分です。 また、「Duet...

編集部:千葉大輔 2020年6月30日,テックワンは,東京・渋谷で報道関係者向けに新製品説明会を行い,6月29日に予約販売が始まったONE-NETBOOK Technology(以下,ONE-NETBOOK)製ゲーマー向けノートPC「OneGx1」を披露した。直販価格は税込9万8780円からとなる。 本稿では,OneGx1の実機写真を中心に,その特徴を紹介したい。 説明会にゲストとして登場したアイドルグループ「フィロソフィーのダンス」の十束おとはさん(左)とモデルの竹内佳菜子さん(右) OneGx1   背面に搭載したリング状のLEDイルミネーション(左)や,本体手前側にある縁(ふち)の処理(右)など,ALIENWAREブランドのゲーマー向けノートPCを想起させるデザインとなっている 4Gamerでは何度も紹介しているが,OneGx1は,公称本体サイズが約173(W)×136(D)×21(H)mmの小型筐体に,7インチサイズで解像度が1920×1200ドットの液晶ディスプレイを備えるノートPCだ。CPUにノートPC向け第10世代Coreプロセッサ「Core i5-10210Y」(開発コードネーム Comet Lake-Y)を採用しており,小型ノートPCながらも相応の性能を確保しているという。 ONE-NETBOOKでは,既存の小型ノートPCにも同じCPUを採用していたが,OneGx1は,ゲーマー向け製品として相応しい性能を実現するために冷却機構を見直しており,純銅製のヒートパイプと2基の冷却ファンを組み合わせたものを組み込んだという。 Core i5-10210Yの採用に加えて,容量8GBまたは16GBのメインメモリと,容量256GBまたは512GBの内蔵ストレージを搭載しており,モバイルノートPCとして相応のスペックを備える 純銅製のヒートパイプと2基のファンを組み合わせた冷却機構を組み込んでいる OneGx1国内モデルの見どころは主に3つある。1つめはキーボードだ。国内モデルの発売にあたり,新たに開発した日本語配列キーボードを搭載した。これは,日本のゲーマーから募集した(関連記事)レイアウト案を元にONE-NETBOOKとテックワンが共同で開発を進めたそうだ。 こちらはOneGx1の英字配列キーボード。日本語配列は,キーの数や形状こそ英字配列と変わらないが,割り当てるキーの内容が異なる 日本語配列キーボードの画像。英字配列での[Tab]キーに[半角/全角]キーを割り当て,[A]キーの左横にあった[CapsLock]キーのところに[Tab]キーを割り当てている。そのほかに,最上段のキー列に[F1~F10]キーを割り当てていたり,[1~10]キーの配置が左に1つずつずれていたりするなど,かなり細かく調整してある 2つめの見どころは,専用ゲームパッドである「OneGx1コントローラー」の存在である。OneGx1自体は,自体はクラムシェル型ノートPCであるが,OneGx1コントローラーをOneGx1の側面に装着することで,携帯ゲーム機のようにゲームをプレイできるのだ。 OneGx1に専用ゲームパッドのOneGx1コントローラーを取り付ける 左右のOneGx1コントローラーは,いずれもアナログスティックと4つのボタン,2つのトリガーボタンを備える。Nintendo Switchの「Joy-Con」を想像するとわかりやすい。 Joy-Conと同じように左側のコントローラーは上部にアナログスティック,下部に4ボタンというレイアウトになっている。右側のコントローラーはその逆だ OneGx1コントローラーの側面にあるフックで,OneGx1本体に装着する 十束さんがOneGx1でWindows 10版「Halo: Combat Evolved Anniversary」をプレイするデモを披露。ゲーム好きとして知られる十束さんは「これからは楽屋でPCケームも遊べそう」とコメントしていた 外部のディスプレイやテレビと接続して,OneGx1コントローラーを手に持ってプレイしたり,OneGx1コントローラーを2つに分けて,2人でゲームをプレイしたりといったことも可能だ。 OneGx1コントローラーは別売りのオプション品だが,テックワンでは,早期予約者向けの数量限定特典として,無料でプレゼントするキャンペーンを実施中なので,安く一式を手に入れたい人は予約をしたほうがよさそうだ。 OneGx1コントローラーは,OneGX1に装着したHAND HELDモードに加えて,OneGx1コントローラーを手に持ってプレイするTVモード,OneGx1コントローラーを2つに分けて,2人でゲームをプレイできるTABLEモードがあるという テックワン 代表取締役の中林秀仁氏(左写真の左側)と十束さんが,「カプコン ベルトアクション コレクション」収録の「ファイナルファイト」をプレイするデモも行われた 3つめの見どころは,Wi-Fi対応モデルだけでなく,4G LTE対応モデルを用意する点だ。SIMスロットを内蔵して,4G LTEを利用できるノートPCは増えつつあるものの,国内で購入できる小型ノートPCで4G LTE対応モデルは,まだまだ少ないない。OneGx1の4G LTE対応モデルを選べば,Wi-Fi環境がない場所でもオンラインゲームがプレイできるわけだ。あるいは,外出先で「GeForce NOW」のようなクラウドゲームサービスを利用して,リッチなグラフィックスのPCゲームをプレイするのもありだろう。 4G LTE対応モデルも用意 ONE-NETBOOKが満を持して投入するOneGx1は,着脱可能な専用ゲームパッドや4G LTE対応など,競合製品とは違った魅力を備えている。4コア8スレッド対応CPUと容量8GBのメインメモリ,容量256GBの内蔵ストレージを備えて,Wi-Fiモデルが税込9万8780円,4G LTE対応モデルが税込10万9780円という価格も魅力的と言っていい。 なお,ONE-NETBOOKは,2020年後半にIntelの次世代CPU「Tiger Lake」を搭載したOneGx1を発表する予定だ。ただし,新型コロナウィルスの影響により,開発スケジュールは流動的になっているそうで,具体的な発表時期は決まっていないとのことだった。   原文链接:https://www.4gamer.net/games/999/G999902/20200630094/...

2020年07月07日11時00分公開   [長浜和也, 撮影:矢野渉,ITmedia] 超小型PCなのにCore i7を載せちゃった 中国One-Notebook Technologyの「OneMix3 Proプラチナエディション」(以下、OM3Pプラチナ)は、従来モデル「OneMix3 Pro」(以下、OM3P)から、搭載するCPUを強化(Core i5-10210Y→Core i7-10510Y)した、8.4型ディスプレイを搭載する“超小型PC”と呼ばれるカテゴリーの製品だ。日本市場では、テックワンが5月から取り扱いを開始し、一部の量販店などでも展開している。 直近では、超小型ゲーミングPC「OneGx1」や手頃なモデル「OneMix1S+」が発表され、こちらは8月に発売の予定だ。 OneMix3 Proプラチナエディション なお、OM3Pプラチナと同じタイミングで、CPUに2コア4スレッドのCore i3-10110Y(1GHz~4GHz)を採用した「OneMix3S+」(以下、OMP3S+)が登場した。 名称から、従来モデル「OneMix3S」の後継と思うかもしれないが、システムメモリがOneMix3Sの16GBと比べて8GBにとどまることと、同様にテックワン直販のOne-Notebookストアの税別価格が11万800円→9万6800円と低く設定していることから、OneMixのラインアップにおける位置付けとしては、OneMix3 Proシリーズのローエンドモデルと考えるのが妥当だ。 OneMix3S+ OneMix3 Proプラチナエディション(左)、OneMix3S+(中)、NANOTE(右)のボディーサイズ比較 OneMix3 Proプラチナエディション(下)、OneMix3S+(中)、NANOTE(上)の厚さ比較 このように、既に登場しているOM3Pを含めた「OneMix3Pro」シリーズで採用したCPUの主な仕様を比較すると次のようになる。   モデル名 OM3Pプラチナ OneMix3Pro OMP3S+ プロセッサー・ナンバー Core i7-10510Y Core i5-10210Y Core i3-10110Y コア数 4 4 2 スレッド数 8 8 4 ベースクロック 1.2GHz 1GHz 1GHz ターボ・ブースト有効時最大クロック 4.5GHz 4GHz 4GHz スマートキャッシュ 8MB 6MB 4MB TDP 7W 7W 7W コンフィグラブルTDP-downクロック 400MHz 600MHz 700MHz コンフィグラブルTDP-down 4.5W 5.5W 5.5W グラフィックスコア最大動作クロック 1.15GHz 1.05GHz 1.0GHz メモリ 16GB 16GB 8GB   OM3PプラチナとOM3Pの比較で言うと、CPU強化後も、同じ第10世代Coreで物理コア数と同時対応スレッド数は変わらない上に、消費電力と発熱に影響するTDPも7Wと変わらない。ただし、動作クロックは向上し、スマートキャッシュ容量も増えている。 この他、CPU以外で処理能力に影響する内部構成については、システムメモリ容量がOM3+だけが8GBで他は16GBとなっており、ストレージの容量と接続バス規格は3モデル共通で、PCI Express接続のSSDを採用する(ただし容量はOM3S+のみ256GBで他は512GB)。 このように、特にOM3PプラチナとOM3Pの違いは「CPUの動作クロックとスマートキャッシュ容量」だけとなる。そのOM3PプラチナとOM3S+の処理能力を、ベンチマークテストで測定した。   モデル名 OM3Pプラチナ OM3S+ PCMark 10 3332 2598 CINEBENCH R20 CPU 912 599 CINEBENCH R20 CPU Single 322 315 3DMark Night Raid 4102 3001 ファイナルファンタジーXIV: 漆黒のヴィランズ ベンチマーク(標準品質ノートPC) 1857 953 CrystalDiskMark 7.0.0 x64 SEQ1MQ8T1 Read 1450.63 1388.60 CrystalDiskMark 7.0.0 x64 SEQ1MQ8T1 Write 803.84 777.95 BBench 1.0.1 6時間27分38秒 7時間8分55秒 ※BBench 1.0.1の測定は電源プラン=パフォーマンス寄りのバランス、ディスプレイ輝度10段階の下から6レベルに設定して実施した さすが4コア8スレッドで、最大動作クロック4.5GHzのCPUを搭載しているだけあって、OM3PプラチナのスコアはCore i5クラスのCPUを搭載した13.3型ディスプレイ搭載モバイルPCを上回る。 OM3S+のスコアはCPUの処理能力を反映するPCMark10やCINEBENCH R20、グラフィック描画処理能力を反映する3DMarkにFF XIVは差がついてしまうものの、PCI Expressバスに接続したSSDによってストレージの転送速度を測定するCrystalDiskMarkではそれほど大きな差は出ていない。ストレージの転送速度は体感で分かるところで、実際使っていると文章入力やFacebook、TwitterなどのSNS閲覧であればOM3Pプラチナと使い勝手は大きく変わらない。 高い処理能力とトレードオフの表面温度 コンパクトなボディーのPCが、Core i5クラスのCPUを搭載した13.3型ディスプレイを搭載するモバイルPCを超えるベンチマークテストスコアを出すあたり、“見た目のギャップ”に驚いてしまうが、それだけに“無理をしている”ところもある。 それが如実に出てしまうのがクーラーファンの発する音量とボディーの表面温度だ。負荷の高いベンチマークテストを走らせると、ボディーに内蔵したクーラーファンが全力で回り始めるが、その音はさすがに大きい。そして、全力でファンを回しているものの、ボディー表面は、思わず「おっと」と声が出るほどに熱くなる。 実際に、OM3Pプラチナで3DMarkの「Night Raid」を走らせて、騒音計と非接触タイプの赤外線温度計で測定した表面温度と音量は以下のようになった。   ファン回転設定&電源プラン 全力回転&パフォーマンス 抑制回転&パフォーマンス 全力回転&バッテリー 抑制回転&バッテリー 発生音量 44.23dBA 37.4dBA 45.38dBA 39.2dBA 表面温度(Fキートップ) 41.3度 38.6度 39.2度 41.1度 表面温度(Jキートップ) 41.5度 39.6度 40.9度 42度 表面温度(パームレスト左) 40.1度 39度 38度 39度 表面温度(パームレスト右) 42.2度 40.9度 40.4度 42.3度 表面温度(底面) 51.0度 48.7度 50.1度 49.6度 OneMixシリーズは、クーラーファンの回転数を制御するボタンを用意している。全力回転、抑制回転の2段階に設定可能で、ファンのアイコンを刻印した「@」キーをFnキーとセットで押すと全力/抑制を切り替えられる。 加えて、ファンの回転モードを切り替えるとCPUの動作クロックも変化する。3DMarkのモニタリングでCPUの動作クロックのグラフを確認すると、全力回転設定時と比べて抑制回転設定時のCPU動作クロックは低く推移しているのが分かる。 全力回転&パフォーマンス設定で3DMark NightRaidを走らせたときのCPU動作クロックの推移。CPUテスト開始直後は4GHzに近い動作クロックがその後1.7GHz前後まで下がる 抑制回転&パフォーマンス設定におけるCPU動作クロックの推移。CPUテスト直後は3GHz前後、その後1GHz前後となり、全力回転設定時と比べて動作クロックを低く抑えている 以上のことから、測定結果では、ファン回転数の設定ごとに表面温度と発生音量に加え、Night Raidのスコアも併記する。なお、測定時の室内温度は27.3度で、暗騒音は37.8dBAだった。   ファン回転設定&電源プラン 全力回転&パフォーマンス 抑制回転&パフォーマンス 全力回転&バッテリー 抑制回転&バッテリー 3DMark NightRaid 4007 2793 3995 2811 キーボート、パームレストの表面温度は、PCに向かって右側領域で高くなる。Jキーのキートップとパームレスト右側では42度まで上がる。お風呂ならちょうどいい加減だが、金属のパームレスト(そして本体右側面)に手が触れると「うぉっとー」と思わず声が出るぐらいには熱く感じる。 底面は50度前後まで上がる。ここまで熱いと「うぉっとー」では済まなくなる。少なくとも今回の評価作業で「膝の上に置いて使う」というのは、例え長ズボンを履いていても熱くてできなかった。 発生音量は、抑制回転設定にすると明らかに小さくなる。全力回転設定では図書館や静かな喫茶店で使うのをはばかるぐらいうるさかったが、抑制回転設定にすると、ファンの音はほぼ聞き取れないほどだ。一方で、表面温度の測定値はファンの回転数を変更しても大きくは変わらなかった。 なお、OM3Pプラチナは従来のOneMixシリーズと同様、ディスプレイを360度開いてタブレットスタイルでも使える2in1...

 最終更新日:2020年07月25日      執筆者:ガルマックスナオキ キーワード:ONE-NETBOOK,OneMix,レビュー ▼【お知らせ】プレゼント企画を開催!なんと、本記事で紹介しているOneMix 3 Pro Koi Limited Editionを1名様にプレゼント!↓ https://youtu.be/3ScagM1L1tg 応募方法などはGARUMAXチャンネルの概要欄に記載しているのでチェックして下さい! 日本では2020年1月30日にオンラインで限定販売となる最上位モデル【OneMix 3 Pro Koi Limited Edition】を先行レビュー!本記事で取り上げる製品は日本版ではなくグローバルモデルですが、日本版との違いも含めてレビューをお届けしますので是非ご確認下さい! また、1月25日に生放送した際に頂いた製品に対する質問コメントは後日まとめて検証結果を掲載します!記事更新時はTwitter・Facebookでお伝えするのでフォローよろしくお願い致します! 目次をクリックすると各項目へ移動します [非表示] OneMix 3 Pro Koi Limited Editionの生レビューも公開中!動画でチェック! ONE-NETBOOK本社に訪問インタビュー!なんと、手土産にOneMix 3 Pro Koi Limited Editionを頂いた話し 日本では株式会社テックワンが正規代理店 OneMix 3 Pro Koi Limited Editionの日本モデル価格と発売時期 OneMix 3 Pro Koi Limited Editionのスペック(日本モデル) OneMix 3 Pro Koi Limited...

ジャイアン鈴木   2020年5月11日 11:00 「OneMix 3 Pro プラチナエディション」。税別139,000円 株式会社テックワンは5月1日、第10世代(Ambery Lake Y)の「Core i7-10510Y」を搭載したONE-NETBOOK Technology製の8.4型2in1「OneMix 3 Pro プラチナエディション」の販売を開始した。税別価格は139,000円。 このマシンはOneMix 3 Proシリーズの最上位モデル。2019年12月23日に発売したCore i5-10210Y搭載「OneMix 3 Pro」より上位のプロセッサを採用することで、さらなる性能の向上が図られている。 今回本製品を国内正規代理店のテックワンより借用したので、実機レビューをお届けしよう。ベンチマークテストはもちろん実施するが、筆者はOneMix 3 Proシリーズを試用するのは今回がはじめてなので、UMPCでもっとも重要なキーボードの使い勝手についてもじっくりとチェックしたい。 ·前モデルからメモリとストレージは据え置きでCPUのみアップグレード 「OneMix 3 Pro プラチナエディション」は、OSに「Windows 10 Home 64bit」、CPUに前述のとおり「Core i7-10510Y」(4コア8スレッド、1.2~4.5GHz)を採用。メモリは16GB(DDR3L-1600 SDRAM)、ストレージは512GB(PCIe NVMe SSD)が搭載されている。つまり前モデルの「OneMix 3 Pro」からメモリとストレージは据え置きで、プロセッサのみアップグレードしたわけだ。 ディスプレイは、8.4型IPS液晶(2,560×1,600ドット、358ppi、輝度非公表、色域非公表、光沢、タッチ対応、スタイラスペン対応、Gorilla Glass 4)を採用。Microsoft Pen Protocolに対応するスタイラスペンを利用可能だが本体には同梱されていない。 通信機能はIEEE 802.11ac(最大443Mbps)、Bluetooth 4.1をサポート。WWAN対応モデルは用意されていない。 バッテリ容量は8,600mAh。バッテリ駆動時間、バッテリ充電時間は公開されていない。バッテリ駆動時間についてはベンチマークの章で検証してみよう。 セキュリティ機能はWindows Hello対応指紋認証センサーを搭載している。キーボード面のかぎられたスペースを有効活用するなら電源ボタン一体型のほうが有利だが、おそらくコスト面などの理由から独立型指紋認証センサーを採用したのだろう。 「OneMix 3 Pro プラチナエディション」のカラーはグレーブラックの1色だが、真紅の筐体カラーに鯉をあしらった「OneMix 3 Pro Koi...

光学式ポインティングデバイスだけは慣れません 文:山本竜也(Tatsuya Yamamoto) 2018年は7インチクラスのUMPCが話題になり、2019年には少し大型化した8インチ台のUMPCが数多く発売されました。幸いなことに今年出た8インチ台のUMPCは、ほぼすべて試す機会があったのですが、そんな中で筆者が現在も愛用しているのがOne-Netbookの8.4インチUMPC「OneMix 3S」(税別11万8000円)です。 気軽に持ち運べるサイズと重さ、Core m3-8100YでRAM16GBの性能も相まって、7月に購入して以来、外出時のメインマシンとして利用しています。 ▲気軽に持ち運べるサイズ感、約650gの軽さはヤミツキになります OneMix 3シリーズは、中国のOne-Nebookが手掛けるUMPC。OneMix、OneMix 2と7インチが続きましたが、OneMix 3で8.4インチになりました。 バリエーションとしては、Core m3-8100Yに8GBのOneMix 3、16GBのOneMix 3S、第8世代Core i7-8500YのOneMIx 3S プラチナエディション、そして第10世代Core i5-10210YのOneMix 3 Proの4つ。 ストレージは無印のみ256GB、それ以外は512GBのPCIe SSDですが、無印のOneMix 3のみ内部にM.2ポートを搭載しており、SSDの増設が可能です。他のOneMix 3Sなどは、メモリ増設の都合でM.2ポートが非搭載となっています。 ▲OneMix 3Sの中身。増設スペースはありません そんなOneMix 3の特徴は、ディスプレイを背面に回してタブレットスタイルでも利用できる2-in-1...

2019年11月21日 14時50分公開                                     [田中宏昌,ITmedia]   11月21日、中国One-Netbook Technologyの国内販売代理店となるテックワンが発表会を開き、超小型PC「OneMix3 Pro」をお披露目した。価格は税別12万8000円で、国内での予約販売は11月21日から開始、発売は12月23日の予定だ。 実機の展示をヨドバシカメラやビックカメラの一部店頭で行う他、公式のOne-Netbookストアを始め、ヨドバシ・ドット・コムやビックカメラ.com、Amazon.co.jpといったWebサイトでも販売を行う。 One-Netbook Technologyの8.4型超小型PC「OneMix3 Pro」 OneMix3 Proの特徴 ·いち早く4コア8スレッドの第10世代Core i5プロセッサを採用 東京都内で行われた発表会では、中国深センにあるOne-Netbook Technologyのジャック(Jack Wang)社長とジェイソン(Jason Zeng)副社長が来日し、新モデルへの意気込みを語った。 ジャック社長は第10世代Coreプロセッサ搭載のOneMix3 Proについて、「当社の強みは自社工場を持ち、独自の開発チームを持っているだけでなく、Intelとの強力なパートナーシップを続けていることにもある。第8世代Coreの採用から始まり、今回は第10世代Core i5を採用した世界最小のクアッドコアPCをいち早く発表できた」と自信を示した。 また、「中国では、イメージキャラクターにルイス・クー氏を採用したり、トップアイドルを使った販促活動も行ったり、実機に振れられる場所も増やしている」とアピールした。 One-Netbook Technologyのジェイソン副社長(左から二人目)、ジャック社長(右から二人目)、テックワンの中林秀仁氏(右はじ) OneMix3 Proが搭載するCPUは4コア8スレッドの第10世代Core i5-10210Yだ 新CPUでの改善ポイント ·日本向けに開発した日本語キーボードを新採用 続いてジェイソン副社長が新モデルの説明を行った。「新モデルは第10世代Coreプロセッサを搭載することで、小型ながら高い性能を備えているだけでなく、高い拡張性も維持している。4コア8スレッドのCPU(TDP 7W)の発熱問題には手こずったが、ヒンジの部分を最適化することで液晶ディスプレイの開閉を前モデルよりもスムーズにするなど細かな部分でも手を加えている」と説明。 「中国以外では、ここ日本が最大の市場になるので、私たちの最大限の誠意を示したく新たに日本語キーボードを独自に採用した。OneMix3 Proはブラックモデル以外にもカラーバリエーションとして、赤色のKoi Editionも発売する。赤は中国で幸せを祝う色であり、日本では縁起がいい色なので採用した。こちらは2020年にリリースする予定だ」と述べた。 新モデルでは日本語キーボードを用意。キー配列を見直している 国内代理店のテックワンと共同で開発したという 新開発の日本語キーボード。右上に指紋認証センサーを備える こちらはKoi Editionのキーボード。バックライト機能を装備する 左が後日発売のKoi Editionで、右がブラックモデル OneMix3 Proの主なスペック エディション OneMix3 Pro(ブラック) Koi Edition CPU Core i5-10210Y(1.0GHz~4.0GHz、TDP 7W) コア数 4コア8スレッド メモリ 16GB(DDR3) ストレージ 512GB(PCIe) GPU Intel HD Graphics(CPU内蔵) 液晶ディスプレイ マルチタッチ対応8.4型(ゴリラガラス4) 画面解像度 2560×1600ピクセル(358ppi) 拡張端子 USB 3.1(Type-C、PD 2.0対応)×1、USB 3.0(Type-A)×1、Micro HDMI×1、MicroSDカードスロット(256GBまで、A2非対応)、3.5mmヘッドフォン兼マイク 無線LAN IEEE802.11a/b/g/n/ac Bluetooth Bluetooth 4.1 ペン 4096段階の筆圧検知(Surface互換) OS 64ビット版Windows 10...