15 8月 日本語キーボードをひっさげた第10世代Core搭載の超小型PC「OneMix3 Pro」が国内販売開始
2019年11月21日 14時50分公開 [田中宏昌,ITmedia]
11月21日、中国One-Netbook Technologyの国内販売代理店となるテックワンが発表会を開き、超小型PC「OneMix3 Pro」をお披露目した。価格は税別12万8000円で、国内での予約販売は11月21日から開始、発売は12月23日の予定だ。
実機の展示をヨドバシカメラやビックカメラの一部店頭で行う他、公式のOne-Netbookストアを始め、ヨドバシ・ドット・コムやビックカメラ.com、Amazon.co.jpといったWebサイトでも販売を行う。
One-Netbook Technologyの8.4型超小型PC「OneMix3 Pro」
OneMix3 Proの特徴
·いち早く4コア8スレッドの第10世代Core i5プロセッサを採用
東京都内で行われた発表会では、中国深センにあるOne-Netbook Technologyのジャック(Jack Wang)社長とジェイソン(Jason Zeng)副社長が来日し、新モデルへの意気込みを語った。
ジャック社長は第10世代Coreプロセッサ搭載のOneMix3 Proについて、「当社の強みは自社工場を持ち、独自の開発チームを持っているだけでなく、Intelとの強力なパートナーシップを続けていることにもある。第8世代Coreの採用から始まり、今回は第10世代Core i5を採用した世界最小のクアッドコアPCをいち早く発表できた」と自信を示した。
また、「中国では、イメージキャラクターにルイス・クー氏を採用したり、トップアイドルを使った販促活動も行ったり、実機に振れられる場所も増やしている」とアピールした。
One-Netbook Technologyのジェイソン副社長(左から二人目)、ジャック社長(右から二人目)、テックワンの中林秀仁氏(右はじ)
OneMix3 Proが搭載するCPUは4コア8スレッドの第10世代Core i5-10210Yだ
新CPUでの改善ポイント
·日本向けに開発した日本語キーボードを新採用
続いてジェイソン副社長が新モデルの説明を行った。「新モデルは第10世代Coreプロセッサを搭載することで、小型ながら高い性能を備えているだけでなく、高い拡張性も維持している。4コア8スレッドのCPU(TDP 7W)の発熱問題には手こずったが、ヒンジの部分を最適化することで液晶ディスプレイの開閉を前モデルよりもスムーズにするなど細かな部分でも手を加えている」と説明。
「中国以外では、ここ日本が最大の市場になるので、私たちの最大限の誠意を示したく新たに日本語キーボードを独自に採用した。OneMix3 Proはブラックモデル以外にもカラーバリエーションとして、赤色のKoi Editionも発売する。赤は中国で幸せを祝う色であり、日本では縁起がいい色なので採用した。こちらは2020年にリリースする予定だ」と述べた。
新モデルでは日本語キーボードを用意。キー配列を見直している




OneMix3 Proの主なスペック | ||
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エディション | OneMix3 Pro(ブラック) | Koi Edition |
CPU | Core i5-10210Y(1.0GHz~4.0GHz、TDP 7W) | |
コア数 | 4コア8スレッド | |
メモリ | 16GB(DDR3) | |
ストレージ | 512GB(PCIe) | |
GPU | Intel HD Graphics(CPU内蔵) | |
液晶ディスプレイ | マルチタッチ対応8.4型(ゴリラガラス4) | |
画面解像度 | 2560×1600ピクセル(358ppi) | |
拡張端子 | USB 3.1(Type-C、PD 2.0対応)×1、USB 3.0(Type-A)×1、Micro HDMI×1、MicroSDカードスロット(256GBまで、A2非対応)、3.5mmヘッドフォン兼マイク | |
無線LAN | IEEE802.11a/b/g/n/ac | |
Bluetooth | Bluetooth 4.1 | |
ペン | 4096段階の筆圧検知(Surface互換) | |
OS | 64ビット版Windows 10 Home(1903) | |
バッテリー容量 | 8600mAh | |
バッテリー駆動時間 | 6~8時間 | |
ボディーサイズ | 204(幅)×129(奥行き)×14.9(厚さ)mm | |
重量 | 約659g | |
付属品 | ACアダプター(12V 2.5A)、USBケーブル(Type-C→Type-C)、日本語マニュアル | |
価格(税別) | 12万8000円 |
続いては、国内モデルの販売状況やターゲットなどを見ていく。
·日本では上位モデルが一番売れた
最後に、日本国内代理店テックワンの中林氏が、国内での販売状況などを解説した。
中林氏は「7月に国内でユーザーアンケートを採ったところ、UMPCに対する強い期待が得られた。8.4型の上位モデルOneMix3シリーズで一番売れたのは最上位のプラチナエディションだった。高いスペックから順に売れており、日本では一番いいモデルを売るのが適していると判断した」とし、「日本向けモデルは日本語キーボードに加え、日本語マニュアルや国内1年間保証が付き、サポートも受けられる。国内でのサポート体制構築に力を入れており、今では8割くらいが国内で対応できるようになって修理でお待ちいただく時間も減少している。今後はパーツ単体の販売も行っていきたい」と考えを述べた。
新モデルのターゲット層。中国と同様、メインは出張や外回りが多いビジネスパーソンだが、シニア層や女性層にも人気があるという
現行のOneMix3シリーズでは、上位モデルから順に売れたとのことだ
日本国内モデルならではの特徴
現行のOneMix3Sから、CPUを強化してキーボードなどに手を加えたOneMix3 Pro。その分、価格は上昇しているが、パフォーマンスや日本語キーボードの仕上がりが気になるところだ。実機が入手でき次第、改めて取り上げたい。
Koi Editionには、OneMix2S Koi Editionと同様、天面にコイが描かれている
底面には吸気口がある
USB PD対応のアダプターと別売のスタイラスペン(税別2800円)
右側面にMicroSDカードスロット(256GBまで、A2非対応)、USB 3.1(Type-C、PD 2.0対応)、USB 3.0(Type-A)の各端子が用意される。Micro HDMIと3.5mmヘッドフォン兼マイク端子は左側面にある
会場にはカシオ計算機の「CASSIOPEIA FIVA」(MPC-101/M32)と東芝(当時)の「Libretto for DoCoMo Model D-2」といった懐かしの超小型PCの姿もあった。
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